パソコンのあれこれ?!

 バックアップと復元

 バックアップ

 パソコンは何時かは壊れるもの。または、時代の流れで、買い替えが必要な時期が必ず来ます。
そんな事態になっても、大切なデータを守るためには、「バックアップ」が必要なのです。
 ここでは、バックアップソフトを利用して、大切なデータの「バックアップ」と「復元」の仕方や注意点を説明してみました。

 「バックアップの考え方」
 「Windows Image Backup と復元」もご参考に!


 バックアップの基本(予備知識)

  バックアップを行うためには、次のような項目について把握しておきましょう。

 バックアップの対象

 どのデータをバックアップするかということです。
 OSやアプリケーションを丸ごとバックアップ(イメージバックアップ)するのか、特定のファイルだけをバックアップするのかどうかを決めましょう。
 OS丸ごとバックアップしたほうが、復元時間を大幅に短縮できるため、おススメです。
 しかし、OS丸ごとのバックアップは、ライセンスの関係や、使用パーツが違いからデバイスドライバが違いますので、安易に他のパソコンでは使用できません。

 バックアップの保存先

 どこへバックアップするか、ということです。
 外付けHDD、USBメモリ、DVD-R、サーバー等様々あります。
データが大容量になるバックアップを行うのであれば、大容量で、書き換え可能で、速度も速く、価格も安い「外付けHDD」をおススメします。
 注意点は、バックアップ元とバックアップ先は、「別の機器」にすることです。パソコンに内蔵した別のHDDでも良いのですが、取り出す手間が掛かりますので、「外付けHDD」をおススメします。

 バックアップのタイミング

 いつバックアップするかということです。
 パソコンの使用状況によって、毎日・毎週・毎月とか定期的に自動でバックアップするのか、重要なものを保存したときにバックアップするのか、または、両方でするかを決めておきましょう。
パソコンを管理するために、必要なときに自分でバックアップすることをおススメしたいところではあります。

 復元の方法

 どのようにデータを戻すのかということです。
 バックアップは取っていても、復元の方法を理解していなければ意味がありません。
イメージバックアップソフトを使用していれば、そのソフトが必要です。
しかし、OSが起動しない場合は、ソフトも動きませんので、「修復ディスク」を作成するようになっているようです。
 忘れないように作成しましょう。


 バックアップの方法

 バックアップの方法は、OS丸ごとバックアップ(イメージバックアップ)、重要なデータのみバックアップ、の2つがあります。 それぞれ特徴があるため、この2つのバックアップを併用することをおススメします。

OS丸ごとバックアップ(イメージバックアップ)

 OSもアプリケーションもデータも、ディスクの中身を丸ごとバックアップする方法です。
 ハードディスクが故障した場合、新しいハードディスクへ交換後、すべて元の状態に戻すことが出来ます。

重要なデータのみバックアップ

 重要なデータだけバックアップする方法です。
 バックアップ先の容量は小さくなります。ただし、ハードディスク故障時には、OSの再インストールや、アプリの再インストール、各種設定を行う必要があります。
 しかし、他のパソコンで使用することができます。すぐにデータが必要な場合には有効な方法です。


 OS(システム)のイメージバックアップ

 ファイルをコピーしただけでは、OSのバックアップはできません。
 例え、Cドライブ内のファイルを、他のハードディスクへすべてコピーしても、OSは起動しません。なぜなら、ハードディスクの先頭には、MBRというOSを起動するためのセクタがあり、それはファイルのコピーではバックアップできないためです。また、OSが使用中のファイルはコピーが正常に行えません。
 そのため、OS(システム)のバックアップには、イメージバックアップ を使用しなくてはなりません。


 データのバックアップ

 データのバックアップには、手動でのコピー、ソフトを使ったコピーと圧縮(変換)したバックアップが有るようです。

 手動でのコピー

 これは、パソコン操作の基本である、コピー&ペースト(貼り付け)でまったく同じものを保存します。
 2度目以降は、上書き保存をするか、別で保存するのか考える必要があります。
 利点は、すぐに他のパソコンでも利用ができます。
 欠点は、そのままコピーですので、ファイルサイズが大きくなります。

 ソフトを使ったコピー

 ソフトを使いますが、ファイルを単純にコピーする方法です。
 2度目以降のバックアップは、変更のあったファイルのみを、バックアップ先へコピーします。 コピーしているだけなので、バックアップ先の容量は、バックアップ元の容量と同じになります。
 世代管理を行いつつ、増分バックアップをすると、最新のバックアップファイルは別のフォルダに作成されることが多いです。そのため、復元するときに、手間がかかります。
 こちらも、復元するときにソフトは必要ありません。

 ソフトを使った圧縮(変換)

 バックアップ元のすべてのファイルを圧縮し、1つのファイルにして保存する方法です。
 ファイルが1つにまとまるため、世代管理が簡単で、復元するときもソフト側でいつの時点に復元するのか指定できるため簡単です。
また、圧縮して バックアップするため、それほど容量は多くなりません。
 ただし復元するときは、バックアップ時に使用したソフトが必要になります。

 ※注意点

 自分が作成したファイル以外のメールやアドレス、お気に入りなども忘れないようにバックアップしましょう。


 復元の方法

 いくらバックアップしていても、復元する方法を知らなくては意味がありません。ここでは、過去にバックアップしたファイルの復元方法を説明します。

 OS(システム)の復元方法

 OS(システム)のバックアップは、ソフトを使ってイメージバックアップすることはご説明しております。従って、復元するには、使用したソフトを使って復元します。
 しかし、OSが起動しない場合は、ソフトも動きませんので、「修復ディスク」が必要です。

 準 備

 OSが起動する状態でしたら、OSを復元する前に、重要なデータを外付けハードディスクなどの別媒体へコピーしておきましょう。
 万が一、復元に失敗した場合に、最悪データだけは救うためです。また、OSを復元すると、バックアップした時点にハードディスクの状態が戻るため、最近更新したフィアルは確実にコピーしておきましょう。
 2つのバックアップを併用することをおススメする理由はここにも有ります。

 OS(システム)の復元

 バックアップ時のソフトと同じものを使います。
 大抵は、ソフト(修復ディスク)を光学ドライブへ挿入し、パソコンを再起動して、OS復元用のソフトを立ち上げて、復元します。これは、いつものOSが起動するのではなく、OS復元用のソフトが起動します。
あとはソフトの手順に従って、OSを復元します。
 ソフト(修復ディスク)を入れても、何も表示されない場合は、光学ドライブでの起動が有効になっていない場合があります。この場合は、BIOSを起動し、1st bootをCD/DVD-driveに設定してください。

 データの復元方法

 データの復元は、バックアップの方法によって違いがあります。
 違いを理解したうえで復元しましょう。

 準 備

 復元を行う前に、復元したいデータがいつの時点のものか確認しましょう。
 古いデータでは、修正に手間が掛かります。また、新し過ぎても具合が悪い場合も?

 コピーの復元

 これは、そのままのコピーですので、ドラッグ&ドロップで使いやすいドライブやフォルダにコピーすれば良いでしょう。

 ソフトを使ったコピーの復元

 これもコピーですので上記と同じですが、差分(更新分)が有りますので、その辺が厄介です。

 ソフトを使って圧縮したバックアップの復元

 これは、ソフトを使って圧縮してますので、そのバックアップソフトを使用し、指示や説明に従って復元します。


 バックアップと復元<おまけ>

 増分バックアップ

 増分バックアップとは、前回のバックアップ後、変更されたデータのみをバックアップすることです。
1回目はフル(全部)バックアップします。2回目は変更された分をバックアップします。3回目は2回目から変更された分をバックアップします。バックアップは短時間で済みそうですが、最新にするには全回のバックアップが必要ですし、厄介そうです。
 そのため、フルバックアップは定期的に取り直して、古いバックアップファイルは削除していくと良いでしょう。

 差分バックアップ

 差分バックアップとは、フルバックアップをとった後、変更されたデータのみをバックアップすることです。
1回目はフルバックアップします。2回目は変更された分をバックアップします。3回目以降もフルバックアップから変更された分をバックアップします。どの時点に復元するにしても、二つのバックアップがあれば良いのです。
 変更が多くなるとバックアップに時間が掛かりますので、時には、フルバックアップを取り直したほうが良いのでしょう。

 世代管理

 世代管理とは、最新のバックアップ時点に復元できるだけでなく、その前の時点にでも復元できるように管理することです。(Windowsの復元ポイントのような感じ)
 なぜこのような世代管理を行うかというと、最新以外の数日前の状態に復元したいということがあるためです。
 例えば、ウィルス感染し、それに気づかず数日経ってしまった場合、前日の状態にOSを復元してもウィルス感染したままなので、数日前の状態へ復元する必要があります。
その他、何日か前に削除したデータを復元したいとか、数日前にインストールしたソフトを綺麗に削除したいといった場合にも世代管理をする必要があります。


<コメント>
 バックアップと復元は、初心者にはチョッと難しいような気がします。
しかしながら、パソコンを過信してはいけません。せめて、世界に一つだけしか無い写真やビデオなどの大切なデータだけは、必ず、別の機器の2ヶ所以上に保存(バックアップ)をしておきましょう。


 <管理者のつぶやき>
 イメージバックアップは、簡単に復元できそうですが、バックアップがキチンとできているのか確認するには復元をしてみるしかないような気がします。
そうなると、復元してみるにも時間が掛かりますし、「バックアップが失敗していたら」とか「ファイルが破損していたら」という不安が残ります。
そのため、大切なデータは、イメージバックアップとは別にバックアップしておくのが良いのではないでしょうか。
 また、私の場合、大切なデータのみのバックアップしか取っておりません。
なぜか、パソコンを使用していると不満な点が出て来るため、システムのイメージバックアップをして復元しても不満が残るからです。
そのため、年一回くらい、OS再インストール(リカバリ)を行っています。時間は掛かりますが、自分のパソコンをは把握するためには、有効と思っており、楽しみながらやっていますので苦にはなっておりません。(良い暇つぶしで有ったり)


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