パソコンのあれこれ?!

 ハードウェア 性能(スペック)

 2016/10/22 更新

性能(スペック)の見方

CPU

 Intel社とAMD社

Intel製 CPU と AMD 製 CPU を比べると、どちらが優れているのか気になるところではあるが、最近では、Intel社に軍配が上がっている感じです。
Intel社の CPU は、日本では良く知られていて使用される数も多い。
特にこだわりが無ければ、Intel社の CPU を選んでおけば間違いないでしょう。
(このサイトでは、Intel社の CPU を、主に取り上げています。)

 品 名

 CPUの品名としては、インテルの Celeron や core i3 とか i5 ・ i7 くらいは、聞いたことがあるかと?
これらは、品名による性能の差を表し、また、その後に続く数字によっても性能が変ります。
そして、技術の進化に伴い、品名にかかわらず、最新のCPUのほうが高性能になったりします。
 品名だけでは性能の比較ができないので、CPU性能比較サイトなどを参考にしてください。

 コア数

1コア・・Windows XPまでならOK 今では、有り得ないかな?
2コア・・Windows Vista以降は2コア以上が必要 一般的には、これくらいで良いかと!
4コア・・使用状況により必要(たくさんのソフトを起動した作業・動画編集など)
6コア以上・・大量のデータ処理が必要な作業をスムーズに行いたい場合

 ハイパースレッディング(HT)

 プロセッサ内のレジスタやパイプライン回路の空き時間を有効利用して、1つのコアをあたかも2つのコアであるかのように見せかける技術。
付いている方が高性能?(普通は無くてもよい)

 クロック(周波数)

 3.0GHz前後のものが主流 数値が大きい方が処理が速い。(但し、他が同じなら)
ノート型パソコンや一体型パソコンは、発熱を抑えるため低めのものになっている。(性能も低め)

 ターボブースト(TB)

 動作状況に応じて CPU を自動的に定格のクロック周波数より高速で動作させる機能である。
(周波数が変化する) 普通は無くてもよい。

 オーバークロック(OC)

 定格以上のクロック周波数で CPU などを動作させること。
(周波数は固定) 普通はしない。

 FSB(フロント・サイド・バス)

 チップセットと CPU 間でのデータの受け渡し量(速度)
数値が大きい方が処理が速い。

 キャッシュメモリ(L2キャッシュ・L3キャッシュ)

 CPU に内蔵されたメモリ。数値が大きい方がよい。
しかし、それなりに作ってあるので、ほとんど気にしなくてよい。

 グラフィックス

 最近の CPU は、グラフィックス機能も持っていますので、確認しておきましょう。
Intel HD Graphicsで高性能とは言えないが、Intel HD Graphics 4000とか、下手なグラフィックボードより性能が良かったりします。

 ≪ CPU まとめ ≫
 「Core i5 搭載」などに惑わされず、これらを総合的に考慮して CPU を考えましょう。
性能については解りにくいので、CPU性能比較サイトを参考にしましょう。
また、無駄にならないように、用途に応じて選んでいただきたいものです。


マザーボード

 対応CPU

 自作の場合は、ソケットの規格を合わせる。
CPU の機能(OC・CPUオンボードグラフィックなど)に対応できるか確認。
マザーボードのメーカサイトで対応CPUを確認しましょう。
世代の違いなどによって、BIOS の更新が必要な場合があります。

 対応メモリ

 規格と動作周波数・スロット数・最大搭載量の確認。
1スロットあたりの上限もありますので、注意しましょう。

 SATA ポート

 SATAV(6Gb/s)とSATAU(3Gb/s)の数
最近では、SATAV(6Gb/s)対応のドライブが多くなったようで、SATAU(3Gb/s)の無いものも。
 その他追加するSATA接続機器の数を考慮しましょう。

 M.2 スロット

 SSD の新しい接続規格で、Socket 2(KeyB)とSocket 3(KeyM)の2種類がある。
その規格に対応した SSD が利用できる。

 サウンド

 オンボードでよいが、音を扱う場合はサウンドボードの追加。
ついでに、音声の入出力端子も確認しておきましょう。

 グラフィック

 普通に使うならオンボードでよい。
オンボードではないものは、グラフィックボードが必要。
グラフィックボードを使用するなら拡張スロットの確認。
高画質の動画の場合、オンボードでの対応できないことがあります。
 ディスプレイを接続する端子(D-Sub・DVI・HDMIなど)や数も確認しておきましょう。

 拡張スロット

 AGP・PCI(32/64)・PCI Express(×1/×4/×8/×16)と規格があり、これに合わせた拡張ボードを使うことができる。

 その他機能など

 オーバークロック(OC)やマルチチャンネル・USB規格・出入力端子・新規格などの確認。

 ≪ マザーボードまとめ ≫
 マザーボードで性能や機能・拡張性・使用できるパーツが決まります。
特に、長く使いたい場合は、慎重に確認しましょう。


メインメモリ

 容 量

 2GB 以上搭載しましょう。
搭載の仕方は 1GB‐2枚 ・2GB‐1枚 どちらでもよいが 2枚以上の場合は、セット品がよい。
※ 一般的には、2GB‐2枚(4GB)または4GB‐2枚(8GB)あたりを推奨。
23bit OSでは、4GBまでしか認識しないし、3GB前後しか利用できないので、OSは、64bitがおススメ。

 規 格

1. 形状(モジュール)
 DIMM(デスクトップ用)とSO-DIMM(ノートパソコン用)とその他がある。
2. 種類(チップ)
 DDR2・DDR3・DDR4 などがあり、現在は DDR3 から DDR4 へ主流が移りつつある。
3. 動作周波数・転送速度
 数値が大きい方がよいがマザーボードや CPU により上限がある。

 マルチチャンネル

 マザーボードが対応であればできますが、普通はいらない?
この場合メインメモリはセット品(2枚セットなど)を装着したほうが相性問題が起こりにくいでしょう。

 ≪ メインメモリまとめ ≫
 メインメモリは、マザーボードに合わせて選んでください。規格や上限・機能があります。また、OS によっても上限がありますので注意してください。
メインメモリは特に、相性問題が出やすいためセット品での搭載をオススメします。


HDD(内蔵)

 サイズ

 3.5インチ・・デスクトップパソコンに多い。
 2.5インチ・・ノートパソコンに多い。厚さは、7mm と9mm があるようだ。

 容 量

 OS(Windows 10)やアプリを入れるためのドライブ(C)は 100GB くらいあればよい。しかしながら、現在のHDDは大容量のものが多く価格も安くなっている。
 1つ目のHDDは500GB迄でもよい。(ドライブ(C)100GB+ 残りはデータ用)
 2つ目のHDD(外付けでもよい)は、バックアップや容量の大きなデータを保存するために必要な容量で選べばよい。

 インターフェイス

 規格によってデータ転送速度が違う。
最近では、S-ATA 600(SATAV(6Gbps)対応)が主流。

 回転数

 4200rpm、5400rpm、7200rpm、10000rpmとあるが、大きいほうが処理速度も高速。
  5400rpm ノートパソコンに多い
  7200rpm デスクトップパソコンに多い
 高回転になるほど発熱や音が大きくなる。

 シークタイム

 ヘッドがデータの読み出し位置に到達するまでの時間。

 キャッシュ

 ハードディスクの読み込みや書き込みするデータを一時的に保管しておく場所。

 プラッタ

 ディスクの枚数

 パーティション

 リカバリはドライブ(C)なので、もしもに備えて、ドライブ(C)とデータ領域に分けて管理したほうが良いと思う。

 ≪ HDD まとめ ≫
 HDD は、消耗品であり壊れやすく、いつ故障するかわからないものですので、データの管理(保存やバックアップ)を考えておきましょう。また、最近は「SSD」も安くなりましたので、SSD+HDD の構成は多いにあり!


SSD

 タイプ

SLC型(Single Level Cell)
 1つのメモリセルに1bitを記録する。
 書き換え可能な上限回数が多い。
 価格は高め。
MLC型(Multi Level Cell)
 一つのメモリセルに2bitを記録する。
 SLC型より、価格は安め。
TLC型(Triple Level Cell)
 1つのメモリセルに3ビットを記録する。
 MLC型より、価格は安め。
 
最近では、コントローラーによりそれほど上限回数(寿命)を気にしなくて良いらしく、TLC型が格安で販売されているようです。

 サイズ

 2.5インチで、厚さは7.0mmと9.5mmのものがある。
 3.5インチベイに取り付けの際は、アダプタ(マウンター)で対応することもできる。

 インターフェイス

IDE
 古い規格なので、最近は少ないかな?
SATA
 SATA 2.0(3Gbps)、SATA 3.0(6Gbps)とかあるが、できれば速度の速い方で。

容 量

32GB、64GB、128GB、256GB、・・・という感じで有ります。
Windows OSをインストールするシステムドライブとして使用するなら、128GB(120GB)以上のSSDにしたほうがよいでしょう。
その他の用途では、必要な容量で選びますが、余裕を持たせた方が、寿命や速度的に良いらしい?、

 ≪ SSD まとめ ≫
SSDは、パソコンの高速化に最適なパーツで、できれば取り入れたいものです。
また、SSDの性能を活かすために、設定を工夫してみましょう。


M.2 SSD

 サイズ

 Type 2260
幅 22mm、長さ 60mm の M.2 SSDが利用できる。
 Type 2280
幅 22mm 長さ 80mm の M.2 SSDが利用できる。

 インターフェイス

新規格の M.2 と言っても、SATA 接続と PCI Express 接続があるようです。(性能的に)
SATA規格の上限は 600MB/s です。
SATAよりも高速な PCI Express の方が、高速に読み書きできます。(770MB/s)
 また、物理的な切れ込みの違いで、Socket 2(B Key)と Socket 3(M key)もあります。
最近では、両用可能になっているようです。

 ≪ M.2 SSD まとめ ≫
M.2 SSD は、高速性は優秀なのですが、価格的には、もう少し待ってみるのがよいかな?


グラフィックボード

 絵や文字を画面に表示するための処理をするパーツ。
 3Dグラフィックなどの高度な処理をしないのであれば不要。(オンボードグラフィックスでよい)
 「平面画像」「3Dグラフィック」「映像」の3種類の画像があり、それぞれ必要な性能が異なる。

 クロック数(コアクロック)

 CPU と同じく数値が大きいほうが処理が速い。

 ビデオメモリ(VRAM)

 メインメモリのように一時的に画像処理用のデータを保存する。
 (オンボードではこれをメインメモリがしているためメインメモリが減ってしまう)
 VRAM が多いほうが高度なグラフィックでもスムーズに表示できる。
 32bit の場合 4GB が上限(メインメモリと同じく)である。

 接続部の規格

 現在のグラフィックボードは「PCI Express x16」が主流。
マザーボードと対応させる。

 出力端子

 「D-Sub15pin(アナログ)」「DVI(デジタル)」「HDMI(デジタル映像+音声信号)」がある。
ディスプレイと接続する端子の種類を合わせる。
「DP(ディスプレイ ポート)」というのも有るようです。

 大きさ

 高性能のものは大きなものになるため物理的にケースに入るか確認。
また、2スロット占有する事もあるため他の増設ボードに注意。

 電源(消費電力)

 パーツの中でもっとも多くの電力を必要とする。
 高性能ほど大 増設や変更の場合、電源ユニットの確認必要。
 補助電源の要・不要の確認。

 ≪ グラフィックボードまとめ ≫
 グラフィックボードは、用途(ゲーム・デザイン・画像処理など)・大きさ・消費電力を考慮して選んでください。
 最近では、SLIやCrossFireなど2枚挿しなども出来るようになっております。


電源ユニット(デスクトップ用)

 パソコン全体の消費電力以上の電源ユニットが必要。
 パーツの換装や増設する場合は、要注意。
 欲を言えば、日本製のコンデンサを使った、信頼できる電源ユニットがいいようです。


≪ 性能(スペック)のまとめ ≫

 パソコンのスペックは、用途に合わせて各パーツをバランス良く組み上げてこそパーツの性能が活かせるのです。


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