パソコンのあれこれ?!

 Windows 10 の回復機能

 2017/10/15 更新

 概  要

 新OS Windows 10 が、あまりに情報少ないし、明確で解りやすいサイトが少ないように感じます。
 とりあえず、回復機能について調べてみたので、皆様のご参考になれば・・・。
 (しかし、自信がないので、間違いあれば、ご一報を・・)


 Windows 10 の回復機能「回復ドライブ」

 Windows 10 のパソコンには、「リカバリエリア」が無いような?
リカバリメディア作成機能が有っても、「回復ドライブ」の作成と同じ機能のような?
 しかし、Windows 10 のバージョンアップ(大型アップデート)後には、新バージョンへ書き換えられる気がしますので、リカバリメディアとは、少し違う(工場出荷時の状態ではない)のかもしれません?
 ※ 何はともあれ、早い段階で、メーカーの指示に従って、「リカバリメディア」を作成しましょう!

 「回復ドライブ」とは?

 「回復ドライブ」は、Windows 10 の修復機能をUSBメモリに収納したメディアです。
しかし、最近では、システムイメージも含めたもの(USBメモリ 8GB 以上が必要)が「回復ドライブ」ということになるのでしょうか?

 修復機能だけであれば、Windows 10 のインストールメディアがあるなら、無理に作成する必要は無いし、Microsoftの「メディア作成ツール」を利用して、後でインストールメディアを作成することもできます。

 しかし、メーカー製の「回復パーティション」(システムストレージ内)には、メーカー特有のアプリや機能も収められているようなので、プリインストール版の Windows 10 と 純正の Windows 10 での違いがあります。
また、「システムファイルを回復ドライブにバックアップします。」にチェックを入れることで、システムのバックアップも収納しますので、リカバリメディアとして利用できるようです。
ここで、考えていただきたいのは、先にも述べたように、メーカー製と Microsoft 純正での違いがあることを理解してください。
「システムファイルを回復ドライブにバックアップします。」にチェックを入れる場合、純正かメーカー製、どちらのイメージが必要なのでしょう。
メーカーのおまけアプリやサポート機能が必要なら、初期の時点でイメージを含めた「回復ドライブ」を作成しておきましょう。
逆に、それらが不要なら、Microsoft のサイトから「メディア作成ツール」をダウンロードして、純正の Windows 10 インストールメディアを作成すればよいでしょう。
また、そのサイトは、正常なパソコンであれば、いつでも”最新バージョン”が利用できますので、準備しておく必要が無いかもしれません???
(パソコンが1台しかない場合は、正常なうちに作成しましょう。)


 「回復ドライブ」の作成方法

 「USB メモリ」を準備する

 何はともあれ、「回復ドライブ」となる、「USB メモリ」が必要です。
1. 容 量
 最小 8GB なのですが、パソコンによっては、32GB 以上が必要になります。
パソコンのマニュアルを参考にするか、一度、作成作業を進めて、どれくらいの容量の USB メモリが必要か確かめてから、準備してもよいでしょう。
2. データの共存
 「回復ドライブ」は、"専用のメディア"となりますので、他のデータとの共存はできません。
大切なファイルを保存した USB メモリは、使用しないように気を付けてください。

 「回復ドライブ」を作成する

1. 「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「セキュリティとメンテナンス」と進め、「回復」をクリックします。
2. 「回復ドライブの作成」をクリックします。
3. 「システムファイルを回復ドライブにバックアップします。」にチェックが入っていることを確認し、[次へ]をクリックします。
4. 回復ドライブ作成の準備に入りますので、しばらく「お待ちください」
5. 「USB フラッシュ ドライブの選択」が出たら、目的の USB メモリを選択し、[次へ]をクリックします。
 (ここで、必要な容量が解るでしょう。)
6. 「回復ドライブの作成中」になるので、しばらく待ちます。
7. 「回復ドライブの準備ができました」となったら、[完了]をクリックして、終わりです。


 回復機能は、使えるのか?

 各回復機能は、どういったものか?また、それらが、可能な条件は?

 各機能と動作・必要条件

 Windows 10 が起動できる場合、「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」と進めると、以下の項目へと進めることができます。

 《1》「この PC を初期状態に戻す」
[1] 個人用ファイルを保持する
・Windows 10 を再インストールし、個人用ファイルを保持します。
・ユーザーがインストールしたアプリとドライバーは削除されます。
・設定に加えられたすべての変更は削除されます。
・PC の製造元がインストールしたアプリは削除されます。(PC の購入時に Windows 10 がプレインストールされていた場合は、PC の製造元のアプリは再インストールされます。)
 結局のところ、個人用ファイル(ユーザーフォルダのファイル)を残し、"リカバリ"するようではありますが、念のため、大切なファイルは、バックアップするのが良いようです。
[2] すべて削除する
・Windows 10 を再インストールし、個人用ファイルをすべて削除します。
・ユーザーがインストールしたアプリとドライバーは削除されます。
・設定に加えられたすべての変更は削除されます。
・PC の製造元がインストールしたアプリは削除されます。(PC の購入時に Windows 10 がプレインストールされていた場合は、PC の製造元のアプリは再インストールされます。)
 早い話、ほぼ"リカバリ"です。
そのうえ、前のデータを復元できないように完全削除しますので、時間が掛かります。
「PC の寄付、リサイクル、または販売を予定している場合は、このオプションを使ってドライブを完全にクリーンアップしてください。これには 1 〜 2 時間かかることがありますが、削除したファイルが他のユーザーによって回復される可能性を抑えることができます。」

※ どちらにしても、セットアップ(1からの各種設定や必要なアプリのインストール)が必要なので、リカバリと変わらない気がします。
 また、「回復パーティション」に正常なシステムイメージが必要ということになります。


 《2》「今すぐ再起動する」
 再起動したのち、以下の項目が選択できます。
[1]続 行
 回復機能を終了し、通常の起動を行い、Windows 10 が起動します。
[2]デバイスの使用
 リカバリディスクや Windows 10 のインストールメディアを利用する場合は、ここからでもできますが、そもそも、インストールメディアがあるなら、ここを経由する必要は無いと思います。
[3]トラブルシューティング
 〔1〕この PC を初期状態に戻す
上記 《1》「この PC を初期状態に戻す」 と同じようです。
 ・個人用ファイルを保持する
 ・すべて削除する
 (なぜ同じ機能があるのでしょう?)
 〔2〕詳細オプション
【1】システムの復元
 復元ポイントが必要です。
意識して、復元ポイントを作成してないと、思う時点への回復はできません。
 以前からある方法ではありますが、簡易的であり、この復元は、あまり期待しない方がよいでしょう。
私自身、復元ポイントの作成はやっておりません。
【2】イメージでシステムを回復
 システムイメージのバックアップが必要です。
システムの状態を設定やアプリも含めてバックアップしますから、短時間で回復するには、効果的な方法です。
 しかしながら、システムのイメージバックアップの知識や管理が必要なので、簡単ではありません。
【3】スタートアップ修復
 Windows の起動用データ(MBR)のみの不具合修正(OS本体は、関係ない)のようです?
【4】コマンドプロンプト
 コマンドを使用して、高度な修復作業などをします。
コマンドを覚える必要があり、少々難しく感じます。
【5】UEFI ファームウェアの設定
 UEFI(BIOS)画面に移行し、BIOS 設定を変更します。  以前でしたら、電源 ON で [Deiete] キー連打で、入ることもできましたが、高速に起動する「Fast Boot」にしていて、BIOS 画面に入れない場合は、こちらを利用するとよいでしょう。
【6】スタートアップ設定
 セーフモードでの起動に切り替える場合などに利用するようです?
【7】以前のバージョンに戻す
 Windows 10 にアップグレードしてから1か月以内であれば、[設定]の[更新とセキュリティ]にある[回復]から、以前のバージョンの Windows に戻すことができます。
この場合、個人用ファイルは保持されますが、アップグレード後にインストールしたアプリやドライバーと、設定に加えた変更はすべて削除されます。
以前のバージョンに戻すには、次の条件を満たしている必要があります。
・アップグレード後、windows.old フォルダーと $windows.~bt フォルダーの内容がすべて保持されていること。
・アップグレード後に追加したユーザー アカウントを削除していること。
・Windows 7 または Windows 8.1 へのサインインにパスワードを使っていた場合は、そのパスワードを知っていること。
・Windows 10 へのアップグレードに USB ドライブを使った場合は、その USB ドライブがあること。
 なんか?小難しいこと言っていますが、「やる前に、バックアップを取っておけば、問題ないことなのでは?」と思います。
[4]「PC の電源を切る」
 何もしないで、電源を切ります。

 しかし、パソコンが正常なら、これらの機能も正常なのでしょうが、トラブルになったパソコンでは、どうなのでしょう?


 Windows 10「回復ドライブ」

 パソコンが、正常に機能しない場合は、「回復ドライブ」からの修復が必要でしょう。

 「回復ドライブ」の起動方法

 「回復ドライブ」は、通常の操作では起動できません。
そのため、パソコンのマニュアルなどを参考に、正しい手順で起動させてください。
一般的には、
1. 「回復ドライブ」(USB メモリ)を接続します。
2. 電源 ON で、[Delete] キーを連打し、BIOS 画面に入ります。
3. BIOS 画面で、USB メモリから起動するように起動デバイスの優先順位設定を変更します。
4. 「回復ドライブ」が起動し、キーボードレイアウトの選択画面が表示されたら、「・Microsoft IME」をクリックします。
5. 「オプションの選択」が出たら、目的の機能を使用します。
 ※ 注意点
 再起動後に USB メモリから起動してしまった場合は、「・Microsoft IME」をクリックし、「オプションの選択」で「PC の電源を切る」で電源を落とし、「回復ドライブ」を抜いて、再度電源を入れてください。
また、起動優先順位を元に戻しておきましょう。

 「回復ドライブ」の使い方

 使い方は、上記の「各機能と動作・必要条件」と同じようなので、省略。


 Windows 10 の修復機能 <まとめ>

 Windows 10 は、様々な修復機能を持っているようですが、その詳細が公開されてないようで、トラブル時に、どの機能をどのように利用すればよいのか、よく解りません。
 多くのトラブル発生者さんは、Windows Update で「固まった(フリーズした)ようなので、強制終了した。」らしいのですが、その辺も、処理に時間が掛かっているのか?ほんとに固まったのか?も定かではありません。
まずは、その Windows Update が、問題なくできるようにしていただきたいものです。
 また、バックアップを取っていないユーザーにも疑問を感じます。
困るのは自分なのに、なぜ自分で何とかしないのでしょう?
 OneDrive を提供するなら、OneDrive にバックアップを強制的に収納してしまう方が、馬鹿なユーザーには良いのかも知れません?しかし、管理するのは大変ですし、管理されるのも嫌でしょう?
 以前からの OS の再インストール(リカバリ)方法と大切なファイルのバックアップ(コピー)ができれば問題ないし、「システムのイメージバックアップ」を理解して利用できれば、尚、良いのです。
結局、、Windows 10 のこれらの機能は、ユーザーを混乱させる機能のように感じてしまいます。


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