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前から RAID 0 については知っていたけれど、実際にやったことがなく、チョットやってみようと思たので、メモ書きに残してみました。
ここでは、RAID の基本的な知識は省いておりますので、知りたい方は、検索にて調べてみてください。
RAID 0 は、ストライピング とも呼ばれ、複数のストレージに同時に分散して読み書きしますので、読み込みや書き込みが高速になります。
また、容量はストレージの数に応じて2倍・3倍と増えます。
どちらかというと、「高速化」が目的ではないかと思われます。
しかし、分散して書き込んでいるため、どれか一つでもストレージが故障すると、すべてのデータが失われます。
そのため、信頼性のある方法と組み合わせて使用するのが良いでしょう。(単体で使用してもバックアップを取りましょう。)
オンボード RAID の設定するためには、以下の条件が必要です。
1. マザーボードが RAID 0 をサポート
使用するマザーボードのスペック(仕様)を確認すると、「ストレージ機能」に「Support Raid 0, 1, 5, 10」とか書いてあると思います。これがない場合は、オンボード RAID は、設定できないようです。
また、BIOS の SATA設定に「RAID」が表示されません。
2. 二つのストレージを準備
RAID 0 を組むなら、同一規格というか同じものを準備したほうが良いでしょう。
3. PS/2 接続のキーボード
USB接続のキーボードでは、「Ctrl+I」で「Intel Rapid Strage Technology-Raid Option ROM ユーティリティ」を起動することができないようです?(マザーボードメーカーによるようです。)
RAIDを組むには、UEFI画面から RAIDに設定する必要があります。
1. ストレージを接続
まずは、RAIDを組むHDDまたはSSDを2つ接続しましょう。
また、RAID が可能なSATAポートに接続する必要がありますので、ご確認を!
その他のストレージは、外しておいた方が解りやすいと思います。(OSなどのインストール用に光学ドライブは接続しておいても良いでしょう。)
2. UEFI画面を立ち上げる
UEFI画面を出すには、パソコンの電源をONした後、「Delete」キーを連打して、UEFI(BIOS)画面に入ります。
3. 設定の初期化
UEFI画面の下にある[初期設定]をクリックし、以前の設定を初期化します。
未使用のマザーボードなら良いのですが、以前の変な設定が残っていると「Intel Rapid Strage Technology(IRST)-Raid Option ROM」を起動することができないかも知れません。
4. [Advance Mode]でSATA を RAID に設定
UEFI画面の下にある[Advance Mode]をクリックし、「詳細」タブの「SATA設定」をクリックします。
「SATAコントローラー動作モード」をクリックし、「RAID」にします。
5. 「Fast Boot」を無効に
続いて「起動」タブで、高速起動の「Fast Boot」は、とりあえず「無効(disable)」にした方が「IRST-Raid Option ROM」に入りやすいと思われます?
6. 「退出」で変更を保存
設定が終わったら、「退出」をクリックし(または「F10」を押す)、「変更を保存しリセット」で再起動します。
UEFI(BIOS)の設定が終わって、再起動したら、下記の手順で RAID 0 を設定しましょう。
「IRST-Raid Option ROM」では、マウスは使えませんので、キーボードのみで操作します。
1. 「Ctrl」+「I」キーで「IRST-Raid Option ROM」を起動
再起動時に、「Ctrl」+「I(アイ)」キーを同時に連打で「IRST-Raid Option ROM」を起動させます。
連打のコツとしては、2つのキーを同時押しで、素早い連打ではなく、トン・トン・トンという感じでゆっくりです。
失敗した場合は、一度電源を落として、再度電源投入からやり直してみてください。
この時、SAUS のマザーボードは、USB接続のキーボードではできないようです。必ず、「SP/2 接続のキーボード」を使用しましょう。
しかし、他のメーカーでは、操作キーが違う場合もありますし、USB接続のキーボードでも行けるかも知れません。
2. 「1. Create RAID Volume」で設定
「IRST-Raid Option ROM」画面が表示したら、「1. Create RAID Volume」で[Enter]を押します。
3. 「Name」(RAIDボリュームの名前)を決める
Name:で名前を入力します。そのまま「Volume0」のままでも良いでしょう。
4. 「RAID Level」を選択する
RAID Level:で「RAID0」を選択する。
5. 「Disk」を選択
Disk:で使用するストレージを選択します。
6. 「Strip Size」を決める
Strip Size:128KBのままで良いでしょう。
Strip Sizeについてはシーケンシャルアクセス(先頭からの読込)とランダムアクセスどちらを重視するかによって変わってくるようです。
小さくするとランダム アクセスでRAID構成のないHDDより読込も書込も遅くなるらしい?
7. 「Capacity」(容量)
Capacity:は、容量を確認すれば良いでしょう。
8. 「Create Volume」で設定を保存
「Create Volume」を選択して「Enter」キーを押すと、注意を喚起する表示が出ますが「Y」キーを押すことで、承認し、設定が保存されます。
これで、RAID 0 の設定が完了です。
1. OSインストール
RAID 0 を設定しても、通常通りOSをインストールすれば良いでしょう。
2. UEFI(BIOU)の設定見直し
OSのインストールが終わったら、BIOSの起動項目を見直して高速に起動できるように設定を見直しましょう。
ここでは、「Fast Boot」を「無効」にしましたので、「有効」に戻しましょう。
3. ドライバのインストールとセットアップ
正常に起動することを確認したら、各ドライバをインストールし、各種設定をします。
4. 増設機器を接続
あとは、内蔵のデータ用ドライブなどを接続したり、周辺機器の接続や設定をして、正常に動作することを確認しましょう。
ここでは、マザーボードの機能であるオンボードRAIDを試してみました。
「Intel Rapid Storage Technology-Option ROM」の画面を表示させるのに苦労するようですが、そのための条件やそれを邪魔するものが何か?を考慮する必要があるようです。
その他にも「RAID ボードの増設」や「OS上でIntel Rapid Storage Technologyから操作」する方法もあるようです。
しかし、何故か?OSの起動が遅くなってしまいました。(SSD単体 15秒 → RAID0 20秒くらいに。シャットダウンは、5秒 → 3秒と速い。)
新OS(Windows 9)が提供されたら、これを試すストレージとして「CFD CSSD-S6T128NHG6Q」を1本外して元の「トランセンド・ジャパン TS128GSSD320」に戻しますので、気にしないことに・・・。(SSDが一本余るけど、どうしようかな?)
この時、「クローン化」で戻すことに挑戦してみようと思います。
「RAI 0 からのクローン」イケるのか?
「RAID 0 をクローンで1つのSSDに戻してみた!」
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