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2014年04月09日(日本時間)に、Windows XP のサポートが終了しました。
巷では、何かと問題にしているようですが、どうしてこんな状況になっているのでしょう?
そこのところを私なりに、いろんな角度から考えてみたいと思います。
1. 古くなった OS
Windows XPは2001年に発売され、12年半ほど使われてきたOSです。パソコン(家電製品)で12年という期間は驚くべき長さだと思います。
また、問題なく動いているようですが、パソコンのハード、ソフト共に技術の進歩は速く、使われている技術はすでに時代遅れのものとなってしまっているのです。
解かりやすくすると、最近のハードウエアの機能や性能を充分に活かすことができないソフトウェアであり、進化した使いやすいアプリケーションソフトを動作させることができないのです。
2. セキュリティ的に限界?
先に述べたように、古い技術のソフトでは、最新の技術のソフトには太刀打ちできなくなり、攻撃する側からすると簡単に侵入できるのではないでしょうか?
そんな状況で、修正プログラムを創り続けるのも大変なのでしょう。
3. XP プロジェクトを維持できない
Microsoft社も利益を求める会社です。無償でサポートを続けるより、有償の新しいOSを販売したい訳ですし、そうしなければ、会社は倒産してしまいます。
この辺は、会社経営をしたことのない方には、理解し難いところでしょうが、我がままを言ってもしようがありません。逆に、12年という長さは、感謝しても良いくらいだと思います。
1. 攻撃に対する防御ができない
Windows XP を使い続ける一番のリスクは、セキュリティ的に大変危険であることです。
パソコンのセキュリティを考える場合、「ソフトを最新に更新する」「ファイアーウォールを有効にする」「セキュリティソフトを導入する」の三つは、最低限必要です。しかし、サポート終了なので「ソフトを最新に更新する」のうち、Windows XP のその後に発見された不具合や脆弱性を修正することができないのです。そこを突いて攻撃するのですから、防ぎようがありません。
2. 最新のソフトが使えない
古いOSでは、最新のソフトがインストールできなかったり、周りの方々が使用するソフトとの互換性が取れなくなったりします。また、技術の進化を考えると、動作速度の観点から快適な環境へ移行したほうが良いでしょう。
1. ネット環境から切り離す
パソコンへの攻撃の多くは、インターネット経由で行われます。そのため、ネット環境から切り離した、スタンドアローンでの使用が望ましいでしょう。
そのため、Web サイトの閲覧やメールの送受信は出来ません。
2. データの受け渡しはしない
できればデータファイルの受け渡しは避けたいものです。
しかし、データファイルを他のパソコンへ移動したい場合や、逆に他のパソコンから取り込みたい場合もあります。この場合は、ウィルスチェックを行いますが、XP 機がスタンドアローンであるためセキュリティソフトが最新でないことに気を配らなくてはなりません。
3. 管理を怠らない
スタンドアローンで使用していれば問題ないとは思いますが、もしものために定期的に、リカバリしたり、他のパソコンで、最新のセキュリティソフトを利用し、データのウィルスチェックするなどした方が良いでしょう。
また、ウィルスによりデータが破壊されても困らないように、バックアップをしておきましょう。
Windows XP が有っても、それが使えるハード(パソコン)が必要です。先にも述べたように最新のハードでは、デバイスドライバの提供が有りません。そのため、パソコンがハード的に故障した場合、どうするかを考えておかなければなりません。
場合によっては、仮想PCについて知っておく方が良いでしょう。これは、最新のOS上で仮想のパソコンを準備し、Windows XP をインストールするものです。この場合、XP 用のドライバを準備する必要がないため、長く使えそうです。しかし、パソコンのすべての機能が使える訳ではないので、注意しましょう。また、OS が最新でも、仮想PCに XP をインストールしていれば、セキュリティ的には危険ですので、ネットへの接続はしないようにしましょう。
Windows XP サポート終了後では、セキュリティを充分考慮する必要がありますが、最新のOSだからと言って、軽く考えてはいけません。ただ、これまで攻撃に遭ってないだけなのです。
1. 腕試し(ただ単に侵入目的)
これは、強固なセキュリティを突破し、自慢したいのではないでしょうか?
より強固である方が、自慢できますので、一般人の私たちのパソコンに侵入しても面白くは無いでしょう。
有名な会社や公共の機関などは、注意が必要でしょうが、侵入しても悪さをしないので、気付かないし、痕跡を残しているかも???(映画の視過ぎか?)
2. 悪戯(データ破壊)
世の中には何故か、他人が困るのを喜ぶ人がいるようです。
3. 情報の搾取
近年では、情報がお金になる時代と感じます。そのため、多くの情報を収集し、それを販売することができるのかもしれません?
4. 金銭目的
こちらは、直接的に金銭などを奪います。あなたのカード情報などを使って買い物をしたりして、銀行口座から預金を奪うでしょう。また、入手した商品は販売して、現金化するのではないでしょうか?
5. 踏み台として侵入
攻撃側の身元を隠すため、他人のパソコンに侵入し、遠隔操作で使用します。使用者が気付かないうちに、犯罪へ巻き込まれます。
これらは、私が想像する目的であって、攻撃する側は、それ以上の人が居るかも知れません???
何はともあれ、「ソフトを最新に更新する」「ファイアーウォールを有効にする」「セキュリティソフトを導入する」の三つは確実に行いましょう。
しかし、幾ら充分にセキュリティ対策をしても、100% ではありません。その上を行くのが攻撃側の凄さなのですから。
その辺を認識したうえで、「もしも!」が起こっても被害を最小限に抑えるようにしましょう。
1. 侵入への対抗策
侵入だけであれば、気付かないと思われますし、害も無いと思いますが、気持ち悪いので何とかしたいものです。
対策としては、定期的なリカバリやウィルスチェックでしょうか?
2. データ破損への対抗策
兎に角、バックアップを頻繁に取っておくしかないと思います。
データを破壊されても、元に戻せれば良い訳で・・。バックアップ先の常時接続は、ヤバいかも?
3. 情報の搾取への対抗策
日頃より注意して、異変に逸早く気付き、対処することで被害を食い止めるしかないでしょう。
しかし、漏れた情報は、取り返すことはできません。できるだけパソコンに、有益な情報の入力や保存をしないようにしましょう。
最近では、サイトを利用するのに会員登録が必要な場合が多いと思います。それらもある意味、情報収集ですので、無暗に登録しないようにしましょう。登録後には、メールが増えると思いますが、不要な送信元のものは、迷惑メールとしたり、フィルターを掛けたりして、受信しないようにした方が良いでしょう。また、添付ファイルには充分注意して、添付した旨の記載がないなど、怪しいものは開かないようにしましょう。
4. 金銭目的への対抗策
これも、日頃より注意して、異変に逸早く気付き、対処することで被害を食い止めるしかないでしょう。
また、被害を最小限に抑えるために、請求書や口座のチェックを怠らないようにしましょう。
被害に遭った場合は、速やかに銀行や警察に届け出ましょう。
5. 踏み台として侵入への対抗策
パソコンは、便利なもので、電源を切っていてもネットに繋がれていれば遠隔操作ができるのです。その仕組みを理解し、対策しましょう。
簡単なのは、使用しないときは、ネットから切り離すとよいでしょう。しかし、一々接続するのは面倒ですね?
定期的なリカバリやウィルスチェックも、有効な策かも知れません?
ネットに接続されたパソコン上では、完璧な対策は有りません。被害を最小限に抑えるしかないのです。
何時、あなたが被害者になるかは解かりませんので、異変が無いか注意しながらパソコンを使いましょう。
結局のところ、Windows XP は、使わない方が良いでしょう。
しかし、様々な理由により使わざるを得ない場合は、スタンドアローン(ネットに接続しない)で使用しましょう。そのうえ、データの受け渡しにも注意が必要ということです。
このページでは結局、セキュリティについてのページになってしまった感じですね。(アレ?)
サポート終了は、XP だけではなく、「Office 2003」と「IE6」もですので、お忘れなく!
最後に、パソコンを使用するうえでは、技術が進化していく将来を見据え、資金的に準備をしておく必要があると思います。
つまりは、5年〜10年での、「周辺機器やソフトを含むすべての入れ替え」を考慮しておくことです。
2020年の Windows 7 サポート終了のときも、同じような感じでしょうかね???
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