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パソコン高速化の一つにメインメモリの増設(増量)があります。一般的に多ければ多いほどコンピュータの動作が速くなります。速くなる理由は、動作に必要なデータが少しでもたくさんメインメモリに入っていたほうが仮想メモリ(HDD)との読み書きが少なくなるからです。(転送速度や動作速度の違いによって起こります。)メインメモリの増設(増量)は、比較的簡単に行うことが出来ますので、覚えておきましょう。
メインメモリには、規格があり、規格の違うものでは動作しませんし、そもそも形状的に取り付けることが出来ません。
※購入の際には、よく確認して間違いの無いようにしましょう。
大別すると、デスクトップ用とノートパソコン(一体型)用があります。
DIMM(Dual In-line Memory Module)
デスクトップによく使われる主流のメモリモジュール
RIMM(Rambus In-line Memory Module)
DIMMとは仕組みが違い、互換性がありません。
SO-DIMM(Small Outline Dual In-line Memory Module)
ノートパソコン(一体型)用に小型化したメモリモジュール
MicroDIMM(Micro Dual In-line Memory Module )
SODIMM をさらに小型化したメモリモジュール
メインメモリは、モジュールの規格が決まっており、さらに、それぞれの動作クロック周波数(Mhz)、またはデータ転送速度(MB/s)で別れます。モジュール規格は大きく分けて次の3種類で、DDR SDRAM 、DDR2 SDRAM 、DDR3 SDRAM があります。動作クロック周波数とデータ転送速度はそれぞれ対応しているので、どちらかの規格がわかればもう一方の規格もわかります。
DDR−周波数(PC−転送速度)
今となっては古いものとなり、あまり見られません。
DDR2−周波数(PC2−転送速度)
少し前のものです。
DDR3−周波数(PC3−転送速度)
現在主流となっています。
周波数、または転送速度は大きいほうが動作は速くなります。
(※注意 体感的には微妙であったり、マザーボードにより上限があります。)
メインメモリの値下げも進んで大変安くなっていますので、出来るだけ容量を大きくしたいものです。しかし、用途やOSによっては無駄になることがありますので注意しましょう。
容量の基本的な目安
Windows XP 2GB
Windows Vista・7 4GB
オンボードグラフィックスの場合、VRAMにメインメモリを使用するのでこれくらいの容量を搭載しましょう。また、動画編集ソフトや画像編集ソフト、3D 表示を多用する PC ゲームソフトなど、パソコンに高負荷がかかるソフトを使用するのであれば、大容量メインメモリが必須です。
OSなどによる上限
32bit OS 認識は4GBまでで、扱えるメモリ容量は3GB強に制限されます。
64bit OS 4GB以上認識しますが、エディションによって上限があります。
Windows 7 Home Premium では、16GBまでとなっております。
マザーボードなどによっても制限がありますので、パソコンの仕様を確認しましょう。
1枚または複数
最近では、マルチチャネルに対応したものが多くなっています。そのためには、同じ規格の2枚刺しなどにしたほうがいいのかもしれません。(体感的には変わらないかも?)また、相性問題もありますので、セット品のほうが安心です。
SODIMM DDR3 PC3-10600 4GB 2枚組
SODIMM ノートパソコン用 DIMM
DDR3 PC3 モジュール規格DDR3(PC3)
10600 動作周波数 1,333MHz 転送速度 10,600MB/s
4GB 容量 4GB
2枚組 2枚セットで総容量 8GB
交換や増設するメインメモリを選ぶ場合は、以下のことに注意しましょう。
(1)ノート用かデスクトップ用か確認
(2)モジュール規格の確認
(3)動作周波数または転送速度の上限を確認
(4)メモリ容量の上限を確認
(5)メインメモリを差し込むスロットの数やマルチチャネル対応などの確認
これらは、パソコンの仕様(取扱説明書など)やOSなどで確認しましょう。
メインメモリを交換するには、電源コードを抜き(ノートパソコンはバッテリーも外す)電源ボタンを数回押して電気を抜きます。体の静電気を除去した後、ドライバーでケースやカバーを開け、交換します。結構硬く取り付けてありますので壊さないように注意して取り外しましょう。また、取り付けの時もマザーボードを壊さないように注意しながら所定の位置まで差し込みましょう。
詳しくは、取扱説明書などをよく読んで行いましょう。
メインメモリ等のPCパーツは、リテール品とバルク品があります。リテール品にはメーカー保証が付き、説明書なども付属し安心感がありますが、バルク品にはありません。またバルク品はリテール品に比べ、PCパーツとの相性問題が発生しやすいと言われています。リテール品を選ぶのが無難ですが、バルク品はリテール品に比べ安いようです。もしバルク品を購入するなら、初期不良や相性問題が発生したら返品や交換に応じる保証が付けられるのなら、その保証を付けてバルク品を購入すると安心です。(ショップやパーツによっては、保証が付けられない場合があります。)
メインメモリには、オーバークロック向けやサーバー用、プロ仕様(永久保障)、特別に選別したモジュールを使用したものなど特別仕様のものがあります。これらは、高額ではありますが、高性能に向いていたり、信頼性が高いものです。 一般的には、必要ありませんが、用途によっては考慮してみましょう。
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